映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」

 何故か定期的に見たくなってしまう。完全に一見さんお断りな内容。ガンダムを知らない人が見ると、「え、この人たち何やってんの?」でしかないという。

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 改めてこの作品を「有害な男性性」という観点から見ると、タイトルにある通り主人公はシャアだったりする。「母親を求めてさまよう迷子」であるという点では共感出来るかも知れないけれど、そのはけ口にアクシズを地球に落としてしまおうとする点では共感出来ないという、非常に厄介なキャラクターではある。

 

 ナナイに自己開示するシーンがある様に、彼はもっとナナイに自己開示すれば良かったと思う。依存では無くて自己開示。

 

 少女でニュータイプのクェスを支配して利用するという点でもいただけないし、「地球が持たんところまで来ているのだ!」と言ってアクシズ落としを敢行した真相が、実はアムロに対して「ララァが死んでしまった。お前が殺した。どうしてくれるんだ!俺は悲しい!」という気持ちをぶつけたいだけだったというのがなんとも…

 

 そして、スクリプト的には「アクシズ落としが成功するという思惑が外れる」。そしてクェスが自分に対して父を求めていたことに本当に終盤気づくという、まあなんというか、アムロが言う様に「情けない奴」な訳だ。

 

 でも結局、こんなにボロクソにシャアのことを言っても最後のアクシズ落下阻止で連邦と新生ネオ・ジオンの枠を超えて協力し合い、「BEYOND THE TIME」が流れると感動してしまうくらいにはまだチョロイ私であった。

 

 

 みんなー、ニュータイプは幻想だから信じちゃダメだよー。人間は進化しませんからねー。もはや「呪い」ですからね人類進化なんて。