映画「ミニオンズ」

 暗い、陰鬱な映画ばかり見るのもアレなので視聴。

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 すごく面白かった。純粋にアニメーションの快楽を味わえました。ミニオンズ達が独特の言語でコミュニケーションを取り、わちゃわちゃしているのを見るだけでも楽しい(何故伝説の剣を抜けるんだお前は!)。

 

 ミニオンズの存在意義が「凶悪なボスに使える」ということなので、そうしていないと彼らは生の活力を失うらしいのだけれど、どっちかというと彼らは使えたボスを破滅させる能力を持っているんじゃないかと思いました。

 

 舞台が1968年のイギリスなので、その時代のネタがちりばめられていたのも面白いし、本当に声を出して笑えて良かったです。

 

映画「モンキーマン」

 「ジョン・ウィック」の制作陣が関わっているからなのか、話が「ジョン・ウィック」に似ている。復讐の話だし、デヴ・パテルのたたずまいとか、主人公が最後生死不明なところとか。

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 物語も王道で、母親を救えなかった(と思い込んでいる)主人公が、メンターに会う事で認知の歪みを正し、自分が何者か分かり、反転攻勢をする。

 

 セクシャルマイノリティの迫害を扱ったことでNetflxに配信を断られるも、危ういところをジョーダン・ピールに助けてもらうなんて、まるで映画本編の様でメタ的な展開。デヴ・パテルが厨二魂を持っているのが分かったのも嬉しい。

映画「怪盗グルーの月泥棒」

 「今頃その映画見てるんかい!」シリーズとでも申しましょうか。

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 明るい映画を欲していたので視聴。タイトル通り怪盗のグルーが月を盗もうとする話ですが、「そんなことしたら月の潮汐力ガー」というツッコミにも一応答えています。

 

 グルーの手下のミニオンズが可愛い。たしかに彼等のスピンオフ作品が作られるのも納得。ディズニー作品とは違ってメッセージ性とかは無いのがいい意味でゆるくて楽しめました。

 

 ですが、かなり気になったところがあって、主役のグルーをなんで鶴瓶師匠にやらせるんでしょう?こういうのもう止めにしません?

映画「風が吹くとき」

 「スノーマン」のレイモンド・ブリッグズ原作漫画を映画化したアニメーション作品。

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 アニメーションに実写も交えて話が展開していきます。舞台はイギリスの片田舎で、核戦争が起こり、主人公である老夫婦は政府の情報を鵜吞みにして最後まで自分達は助かると思い、次第に放射能で衰弱し最後には死んでしまう。

 

 老夫婦の夫の方は、過去に軍人だった為に政府を疑う事も無く信じ切ってしまうところ等は、SNSの誤情報に踊らされている人々がいる現状を見るとまったく他人事ではない。古びていないんですよねこの作品。

 

 

 数年前に流行った「60seconds reatomized」は、悪趣味だけどこの作品の影響を受けているとオモワレ。

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映画「ダーティハリー」に関して

 なんか「ダーティハリー」でもめているようですが。

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 よせばいいのだけれど、私もこの件に関してちょっと喋ってみますね。

 

 たしかにスクリプト的におかしいと思います。なので、ここから先は素人ですが、私なりにハリーがミランダ警告をきちんと行った場合の展開を考えてみました。

 

 スタジアムのシーンでハリーはミランダ警告を行わず、スコルピオを拷問して少女の居場所を吐かせようとしてしまったが故にスコルピオは釈放されてしまうわけですが、ここを変更して、相棒で大学出のチコがくれぐれもミランダ警告を行うようハリーを説得する。そうしないと奴は釈放されてしまうからと。

 

 「なんだと!」と憤るハリーだが、ディジョルジョも説得し苦々しい思いを抱きながらもここできちんとミランダ警告を行い、怪我をさせたりもせずにスコルピオを確保する。残念ながらチコはこの過程でやっぱり重傷を負う。

 

 デュー・プロセス・オブ・ロー(法律に基づいた適正な手続き)を取り、取り調べが行われるも、スコルピオは口を割らずに少女は死亡。弁護士が呼ばれ、信じられないことに心神耗弱を理由になんとスコルピオは無罪とされ釈放されてしまう。

 

 遺族に「どうして捕まえた時に拷問してでも娘の居場所を吐かせなかったんだ!」とボロカスに言われるハリー。チコは自らが重傷を負ったことに加え、法律が機能しない不条理に失望してやはり刑事を辞める。

 

 その後、ディジョルジョから少女は死亡推定時刻からスコルピオを確保した時には既に死亡していた事実を聞かされるも「そんなのなんの慰めにもならねえよ!」と落ち込み、憤るハリー。

 

 ここで観客はハリーに共感し、スコルピオに対しては共感を呼ばないので、「スコルピオはもう殺すしかない」と思う。そしてどうなるかというと、ここで初めて「法外の正義」が出て来る。

 

 スタジアムのシーンでライフルが出て来たけど、それは変更して、ラストシーンのバスジャックも変更する。釈放されて浮かれるスコルピオを、今度はハリーがビルの屋上から狙撃する。

 

 冒頭の女性と同じく背中を撃たれて死亡するスコルピオ。

 

 ハリーは現場に警官バッジを置いて立ち去る。その後、警察によって現場検証がされるも、ディジョルジョが警官バッジをいちばん最初に見つけて誰にも見られない様にそっと隠して映画は終了する。

 

 最後にハリーがバッジを捨てる理由って、たとえどのような理由があろうとも、「法外の正義」を執行してしまったから、自分には刑事の資格が無いと判断したからだと思いますが(まあその後「2」で復帰しちゃうわけだけれども)。

 

 「ダーティハリー」に関しては、町山智浩さんの「映画の見方がわかる本: 2001年宇宙の旅から未知との遭遇まで」を参考にしています。それと、北村紗衣さんに関してですが、私はこの方の「批評の教室」を持っていて、二人の意見を私は映画を見る際に参考にさせてもらっています。

 

 残念ながら電子書籍化されていないんですよね、この本。文庫化もされていないみたいですし↓。

 

 こちらは電子書籍で持っています↓。

 

映画「THX1138」

 「あんたまだこの映画見ていなかったの?」とか言われそうな種類の映画だと思います。あの「スター・ウォーズ」の監督ジョージ・ルーカスも、かつてはこんな陰鬱な映画撮っていたんですよねー。

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 ジャンルとしてはいわゆる「ディストピアもの」で、「1984年」の影響モロ受けな感じはします。でも、最後バッドエンドにならずに主人公は監視社会から脱出できちゃうし、その過程でアクションシーンがあったりしてエンタメ映画ではあります(興行的にはコケたらしいけど)。

漫画「FX戦士くるみちゃん」

 噂には聞いていたのでとりあえず2巻まで読んでみました。

 

 この萌え絵で、お金の魔力に憑りつかれていく人達を描写するとエグさが倍増するんですけど…😓まず最初に死人出るし、しかもそれが主人公の母親って…