なんか最近SNSで、「戦争反対」を唱えると何故か炎上するらしいですね。いままでとこれからの展開って、「教科書通り」で、特に何も不思議ではなかったりします。ただの歴史の繰り返し。
これから日本がどういったことになっていくのか、あらかじめ疑似的に知っておくことである種の免疫になるのではないかと思うので、ある漫画家が描いた2つの作品を紹介します。
それは、徳弘正也先生の「狂四郎2030」と「昭和不老不死伝説バンパイア・近未来不老不死伝説バンパイア(前編と後編みたいなものです)」です!
作品の発表順は「狂四郎」→「バンパイア」なんですけど、いま読むと「バンパイア」が「狂四郎」の前日譚みたいに感じるんですよね。
だから、紹介する順番としてはまず「バンパイア」からします。舞台は本作連載開始に近い、2004年から始まり、タイトルにある様に主人公であるバンパイアのマリア(不老不死者)が、自身の不老不死能力に魅せられた者たちから身を守るために、時代ごとに自分を守ってくれるパートナーを探し、この時代のパートナーである本田昇平という高校生をスカウトする。
そこに「マリア会」という、マリアを守る名目で結成されたカルト集団が出て来て、本作の真の主人公といってもいいキャラクターでマリア会を創った男、「十文字篤彦」が絡んで来る。
ここで読者を怪しく誘うと言うか、抗いがたく誘惑して来る展開があって、マインドコントロールに優れた篤彦が、エリートの官僚や自衛隊員を勧誘してマリア会に引き込み、とうとうクーデターを起こして現政権を打倒する展開になる。ここで読者もまた篤彦にマインドコントロールされ、「こんな腐った世の中なんか、クーデター起こしちゃえばいいじゃん!」と思わずにはいられないんですよね。
じゃあこの後日本は平和な世の中になったのかと言えばそうでも無くて、なんと民主主義が消滅し、「マリア律法」なるものを基準としたディストピアと化すんですよ!
ここの「新興宗教団体が国を乗っ取る」という展開ってモロに日本の現状と被っていて、徳弘正也先生のインテリジェンスの高さがうかがえます。
下ネタが汚いけどw
マリア会によって創られたこの国家は、軍人の地位も高い軍事独裁国家でもあり、こんな状態ではもちろん隣国は警戒するしストレスを感じるでしょう。終盤にはおそらく他国と戦争になるであろう展開を予想させて本作は終わる。
で、「狂四郎2030」なんですけど、つまり「バンパイア」で軍事独裁国家になった日本が、第三次世界大戦になった後の話みたいに見える訳です。「2030」では、優生学思想を背景としたゲノム党の独裁により男女隔離政策がとられる徹底的な管理社会となっていた。「マリア会」が「ゲノム党」に呼び名が変わっているだけで、していることは人にラベルを貼って管理していることは一緒なんですよね。
「2030」に関しては、おそらくみなさん「カレー」のネットミームで有名なんでしょうけど、本作は私的には徳弘正也先生の生涯で最高傑作といってもいい、私が読んできた漫画の中でもオールタイムベストに入るシロモノなので、是非みなさんも最初から最後まで読んで大いに心を揺さぶられ、傷つき、現実に対する認識を変容させてください。細かいところは違うんでしょうけど、これから起こることはこの2作品に「既に書かれている」といっても過言ではありません。
下ネタが汚いですけどね!



