仕事でも日常生活でもAIを使っているので、この有名な著作を読んでおかない訳にはいかないと思い購読しました。上下巻に渡る大作となっております。
上巻の大半は、人類が情報をどう扱って来たかの解説で、国家と情報との関係性、官僚制に関する言及だったり、全体主義の脅威と民主主義が持っている自己修正メカニズムの説明。
で、下巻が現代の社会、つまりコンピューターとそのネットワーク、そしてAIによって今何が起きているのか、そしてこれから何が起きるのか、その脅威から人類は一丸となって立ち向かわないといけないという話で終わる。
ハラリはAIを「人工知能」ではなく「エイリアンインテリジェンス」と定義し、何を考えているのかわからないし、間違うこともある(可謬性)ので、人類がコントロールしないといけないと考えている。
だが、現在の世界情勢を見る限り、分断が進みまくっていてとても人類が一丸とはならず、むしろ世界の覇権を握る為に各国がAI競争をしている。競争によってAIはさらに進化して、レイ・カーツワイルが予測していた、2045年にAIが超知能化するという予測よりも遥かに早くAIによる危機は進んでいると私は思っている。
それは「いったい〇〇は人間が考えているのか?」という問題があると思っていて、文章の作成や画像や動画の生成を既にAIにやってもらっているという「二人羽織」状態に既になっていますよね?
だから既にAIが超知能化しなくても、ある意味で人類は乗っ取られている訳だ。
まさか私もこんなに早くこの事態が来るとは思っていませんでした。

