たまにはJホラーでも見てみるべと思い視聴。
うむむ、普段アメリカ映画見る率が高いからか、どうしても「この主人公は共感できるのか出来ないのか」とか「主人公がどう追い詰められるのか」という点に着目してしまうので、文法の違う脚本だと戸惑います。
筋立てとしては、主人公敬太が、幼い頃に失踪した弟の日向という「未精算の過去」があり、それが原因で彼は失踪した人を探すというボランティア活動をしている。同居人である司と、敬太の活動に絡んだ過去の失踪事件に興味のある新聞記者美琴も絡んで来て物語が動き出す。
主題としてはおそらくですが、「見る、認識する、まなざす」というのがあると思う。
撮影された記録媒体であり、古いメディアとなったビデオカメラとVHSのビデオテープやカセットテープ、目撃することをある意味では仕事とする新聞記者等、そういったメタ要素が絡んで来る。
敬太達は母親から送られて来たビデオテープによって止まっていた時間がある意味では動き出すのだけれど、世界の嫌な部分を見ることにもなる。
すべてを完全に説明しないで物語は進行していき、敬太の未精算の過去である「弟日向の安否確認」は悲劇的な決着を迎える。その前に、彼には見えていないかもしくは認めたくないものが、司という他者によって観客に示される。
終盤、非常にオカルティックな結末を迎えるのだけれど、それは実際に「見て」それぞれ確認してください。かなり「え?」みたいな終わり方をします。なんかホラー映画って究極的には全部そうなのかも知れないんだけど、非常にお化け屋敷っぽい作品に感じましたね。
なお、お笑い芸人であり優秀なJポップアーティストでもある藤井隆が美琴の上司役で出演しています。