映画「ヒトラーのための虐殺会議」

 前から気になっていた作品でしたので視聴。

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 内容はタイトル通り、1942年に開催された「ヴァンゼー会議」を、戦後一部だけ残っていた議事録のコピーを元に作られたそうな。

 

 ドイツではテレビ映画として制作されたものを、日本では劇場公開作品になっている。おそらくだけど「十二人の怒れる男」をベースにして、男たちが熱心にある議題を話合う。なんだろうな、議題の内容を考慮に入れないで見ると、なんか会社員ものみたいに見えなくもない。会議の参加者があるプロジェクトの為にああでもないこうでもないみたいに熱心に話し合い、最後にはその解決が為される。

 

 まあそのプロジェクトの内容が「ユダヤ人に対する最終解決」で無ければですが。

 

 「ヒトのモノ化」がいかに人を残酷にするか、そしてそこに近代合理主義が合わさることでどれほどおぞましい行為が決定されてしまうかが淡々と描かれる。中盤にはご丁寧に休憩シーンまであったりして、見るものと会議の参加者に配慮がされるのはとても皮肉が効かせてあると言いましょうか。

 

 そして会議の参加者に「凡庸な悪」でおなじみにアイヒマンが参加していて、その有能ぶりを発揮したりしてなんだかなーと。

 

 全編ほとんど会議室での会話劇なので地味極まりない内容ですが、この映画のジャンルはホラーだと思います。

 

 今現在ガザで行われている虐殺が止まらないのは、ネタニヤフの保身とも言われていますが、過去にこういう虐殺があったことも原因ではある。つまり、全世界を敵に回しても自分たちは生き残るのだという強固な意志を作ってしまった原因がホロコーストで、その結果がああなったと。