映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」

 事前に予習が必要で、完全に一見さんお断りの内容だとは思います。MCU作品は「エンドゲーム」以降いっさい見ていなくて、この映画の予習としては「キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー」は必須。

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 あんまり評判が良くないのは知っていて、確かにお話がとっちらかっています。サムこと2代目キャプテンアメリカは、ずっと事態の収拾に動き回っていて、そこに特に現実の批評とかメタな感じはあまりない。サムが黒人で、彼を見る目が厳しかったり、大統領を演じるハリソン・フォードが現実の大統領ドナルド・トランプと歳が似通っていたり、最後の場面で出て来るラスボスが「赤い」くらいしか現実と被る処が無い。

 

 だけど、私はサムが「キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー」で、偉大な先代の後を継ぐまでの話を見ているので彼を応援せざるを得ないといいますか、この作品がもはや2重の意味でのファンタジーになってしまっていて、客席はガラガラでも頑張っている彼を支援する為にも今回は配信待ちをせずに、劇場で金を払って見ました。

 

 いいところはちゃんとあって、序盤のと中盤過ぎ、そして終盤のアクションシーンは見ごたえはあります。特に中盤過ぎの空中戦は2代目キャプテンアメリカが翼を持っているからこそ可能なシーンで、これだけでも見る価値はあるかと。

 

 サムは自分が血清を打っていない、ただの普通の人なのがコンプレックスなのだけれど、逆にその持っていないことこそが彼の持ち味なのだと気づいて話が終わるのも良かったです。

 

 それとこの映画、私の見立てが間違っていなければ、タイトルに反して主人公はロスだと思う。「共感出来る、もしくは共感出来ないタイプの主人公が追い詰められ、殻を破り、反転攻勢をする」という、アメリカ映画の脚本の原則(?)に従えば、ロスが当てはまる。そして、サムはいわゆる「マジカルニグロ」の役目を背負わされている感は否めませんね。