映画「ロボットドリームズ」

 たぶん、「ズートピア」みたいなほのぼのとした作品を期待して見に来る人もいると思います。でも、そう思って見に行くと、肩透かしどころか軽く平手打ちを喰らう様な気分にはなります。私はなりました。

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 タイトルの意味は結構早い段階で分かって来ます。なんというか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」若干入っているし。

 

 言いたいことは分かりますよ、「喪失」がテーマだというのは。それはツインタワーがしつこく映し出されることからもはっきりと打ち出している。

 

 でもさー、「Dog(キャラクター名が無いのでこう表記するしかない)」にとって、「最初のロボット(こう表記するのは映画本編をご覧になれば分かります)」って結局のところ「IT(入れ替え可能な存在)」でしかなかったんじゃないの?

 

 Dogは結局自分の孤独による寂しさを埋めてくれるなら、最初のロボットでなくても良かったんじゃん!あのロボットを単なる「デバイス」に例えれば、孤独が埋まることで幸せホルモンであるところのオキシトシンが分泌されればいいってことでしょ?それってすごくイーロン・マスク的だと思う。

 

 アニメーションは素晴らしいですよ。それだけでも見て良かったとは思います。けど、上記の点が非常に引っ掛かったので、私は微妙なツラにならざるを得ませんでしたね。家族で見たら、子供はきっと「なんでDogはあんなことするの?」くらいは親に尋ねると思う。ファミリー向け映画ではないですねこれは。