映画「アイズ・オン・ユー」

 youtubeで宣伝動画が上がって無いのは残念。Netflixで見られます。

 

 なかなか目が出ない女優志望のシェリルは、仕方なくテレビのデート番組に出るのだが、その男性側の出演者にはなんと連続殺人犯が混じっていた!というのが大まかな粗筋。

 

 これだけだと物語の主人公はシェリルと思いきや、彼女が1970年代後半のロサンゼルスの芸能界で、女性差別と戦っているのは実はサイドプロットで、なんと主人公は連続殺人犯の「アルカラ」だったりする。

 

 通常、映画の主人公は共感出来る人物なのだけれど、もちろん連続殺人犯なんかに共感できない。彼の殺人鬼としてのプロフィール紹介として、劇中アルカラの餌食になる女性達のキツイ描写が続く。

 

 終盤、主人公が「殻を破る(思い込みが外れる、または外す)」シーンがあるのだけれど、それはネガティブな表現をされて、アルカラがこのまま連続殺人を続けられるという思い込みが逮捕されることで破られ、この映画が実話を元にしていたこともわかってゾッとするという仕掛けになっている。

 

 アルカラの毒牙にかかるのは、油断している女性や家出少女だったりして、アルカラの卑劣さが浮き彫りにされている。被害者を撮影し、殺すことで二重に「所有する」アルカラ。

 

 シェリルがギリギリのところで餌食にならずに済んだのは、「引っ越し」のシーンで象徴的に描かれていて、餌食になった女性は男性(アルカラ)の手を借りるけど、彼女は知性のある自立した女性なので餌食にされない。